はやみねかおる先生のサイン会に行ってきました

 こんにちは。すっかり夏ですね。私は人生で初めての「食欲が無い」を味わっています。人生で初めて、何よりもそれがすごくない?

 

 

 この話をします。

 

 偉大なはやみねかおる先生(以下はやみね先生)。私ははやみね先生の著書で「人が死ななくてもミステリーは成立するんだ!」という事を学んだものです。そして私の「トンチキ長髪美形萌え」の一端を担う怪盗クイーン。対象年齢時代にこのクイーンが性別不詳である事、また石崎洋司先生による黒魔女さんが通る!!のギュービッドさまが女性である事をすんなりと受け入れられていた人間程、今現在性癖を拗らせている印象があります(大偏見)。

 

 八月十一日。会場となった書店には…いつ頃向かったんだろう…(?)余談ですが、私は遅刻癖の真逆を行く待ち合わせ下手。所要時間の逆算が出来ないのです。全く。

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 到着した時点で店内には既に長机とイベント用掲示の準備が(撮影許可済)。まさにこれを「撮っていいですか?」と伺う為の予備動作として周辺を行ったり来たりと、オタク特有の不審な挙動を見せつけていたところで店内を横切り何処かへ誘導されるはやみね先生を目撃しました。咄嗟に声が出ない!心臓が止まる!振り返ってみればきっと正しいのですが、本当にただただ目で追う事しか出来ませんでした。

 普段以上に落ち着かぬ心のまま店内を巡っているうちに集合時間に。私の整理番号は一桁でした。これもまた私のせっかちの境地と言える性質が成した結果なのですが、その話は割愛しましょう。

 待機列では簡単なルール説明と、はやみね先生宛のメッセージカードが配布されました。そして驚いたのがその真横で特設の陳列棚に平積みされていくアナミナティの祝祭・後編。これがまたサイン本だったのです。そんな話ある?はやみね先生に直接頂くサインとは違い「本人の名前が入らない」という点はありましたが、それにしたところで大変なサービス。ありがとうはやみね神。ありがとう紀伊国屋書店グランフロント大阪店。

 我々ファンとイベントを担当されていた店員方の拍手に包まれてはやみね先生が登場されました。私物でしょうか。携帯用の扇風機を、先生本人ではなくこちらに向けて机上に置かれた事が強く印象に残っています。

 そして、心の準備とは大抵整わないものですね。イベントが始まればすぐに私の順番は回ってきました。ツーショットNGのルールが多少変更され、係員の方にスマートフォン等を預けた撮影が可能に。私はUlikeを起動。ちゃっかり盛ろうとするな。この時私は比喩抜きで口から臓器の飛び出そうな程に緊張していたのですが、大好きな作家先生にそんな感情の昂ぶりと日頃の感謝を伝えたくて仕方がない気持ちは十分にありました。臓器の代わりに飛び出した言葉がこうです。

「令和一緊張しています」

「まだ始まって三ヶ月程度ですがね!」と即座に模範解答的すぎるレスポンスを与えてくれる優しさ。この瞬間、私は尊敬する作家先生にツッコミをさせた人間としての罪を背負っていく覚悟を決めました。他には小学生の頃から著書を拝読していて、今年度で大学を卒業する事。はやみね先生御本人のファンであるのは勿論、作品の中でも怪盗クイーンを特別に感じている事。社会人になっても変わらず宜しくお願いします。どうかお身体にはお気をつけ下さい。言いたかった事は心残り無く言えたのではないかと思います。

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 本を受け取る際には握手までして下さいました。というよりも、はやみね先生の方から手を差し出して頂いて、私がそれに応じた形です。何から何まで恐れ多く、決して長くはない時間の中で沢山の温かさを貰ってしまいました。

 スマートフォンを預かって頂いたスタッフの方の撮影写真が一枚でなかった事にも驚きました。上記の握手の瞬間も狙って収めて下さったのでしょう。この場で言っても意味はないのですが、本当にありがとうございました。

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 特にイベント風景を眺める事はせず、後編のサイン本購入後は早々に離脱。

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 店内展示用のサイン色紙も設置してありました。

 

 私個人の意見として、クリエイターの人間性、つまり「中身」に目を向ける事そのものがナンセンスなのでは?と思う事があります。しかし、現金な話かもしれませんが、この日初めてはやみね先生の人柄(の一部)に直接触れ、「ずっと好きでいて良かった」と改めて感じられた事は紛れも無い事実です。作品が好き!そして好きな作品を書いている人も好き!ただそれに気が付くタイミングがサイン会だった、という、単純な話なんですがね。

 こうして何かを長文に残したくなるイベントは実に久々でした。何歳になっても嬉しいものは嬉しいですね。人生観の都合上、「子供が出来たら」等は口が裂けても言えませんが、私自身がいつまでもはやみね先生の、怪盗クイーンのファンでいられたらと願います。


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人生に大切なのはC調と遊び心!